光美容器の選び方|家庭用で確かめたい点と医療脱毛との違い

家庭用の光美容器は、自宅でムダ毛のお手入れをするための美容家電で、医療機関で受けるレーザー脱毛とは位置づけが違います。選ぶときは、照射レベルの段階、使える部位と肌の条件、カートリッジの寿命と費用を比べるのが基本です。仕上がりには個人差があるため、宣伝の言葉より取扱説明書の使用条件を先に読むことをおすすめします。

医療機関の脱毛・エステとの違い

国民生活センターは2017年の公表資料で、医療機関とエステで受けられる脱毛の違いを理解するよう呼びかけています。同資料によると、レーザーなどで毛の発生源を破壊する脱毛は医療機関で受けるもので、エステでは光を当てるなどによる一時的な除毛・減毛のように、医行為に当たらない範囲の施術しか行えません。

脱毛・除毛の受け方の違い(国民生活センターの資料をもとに整理)
受ける場所行える範囲トラブル時
医療機関毛の発生源を破壊する脱毛その場で医師の診察を受けられる
エステ医行為に当たらない一時的な除毛・減毛医療機関を別に受診する
自宅(光美容器)取扱説明書の範囲で自分で使う自分で使用を中止し、必要に応じて受診する

家庭用の光美容器は、自分で照射の強さや部位を決めて使う点がエステとも違います。同資料では、脱毛の施術後にやけどや皮膚障害が起きたという相談が、エステでも医療機関でも多く寄せられていることも紹介されています。光を当てる以上、自宅で使う場合も肌トラブルの可能性があることを前提に選びましょう。

照射レベルの段階と照射面の大きさ

光美容器の仕様表には、照射の強さを何段階に切り替えられるか(照射レベル)と、1回に光を当てる面の大きさ(照射面積)が書かれています。

  • 照射レベル:段階が細かいほど、低いレベルから少しずつ試しやすくなります。初めて使う人は、最も低いレベルから始める前提で選ぶと安心です。
  • 照射面積:広いと脚や腕など広い部位を短い時間で終えやすく、狭いと顔まわりや指など細かい部位に当てやすくなります。部位に合わせてアタッチメントを付け替えられる機種もあります。
  • 連続照射:ボタンを押し続けると一定間隔で照射する機能です。広い部位では手間が減りますが、同じ場所に重ねて当てないよう注意が必要です。

使える部位と肌の条件を確認する

光美容器は、使ってはいけない部位や肌の状態が取扱説明書に細かく定められています。買う前に、自分が使いたい部位が対象に入っているかを確認しましょう。一般に次のような条件がよく挙げられていますが、内容は機種ごとに違います。

  • 日焼けした肌、肌荒れ・傷・湿疹のある部分には使わない。
  • ほくろ、シミ、タトゥーのある部分は避ける。
  • 目のまわりなど、照射を禁止している部位がある。
  • 肌の色や毛の色によっては使えない、または低いレベルに限る機種がある。
  • 妊娠中や持病のある人、薬を使っている人は使用を控える、または医師に相談するよう求めている機種がある。

本体に肌の色を測るセンサーが付き、条件に合わないと照射しない機種もあります。肌の状態に不安がある人は、こうした機能の有無も比べる材料になります。

カートリッジの寿命と費用

光を出す部分(ランプ・カートリッジ)には照射できる回数の上限があり、仕様表に「照射回数」として書かれています。上限に達すると、カートリッジを交換するか本体ごと買い替える必要があります。

  1. 仕様表で、本体の照射回数の上限を確認する。
  2. カートリッジを交換できる機種か、交換できない機種かを確認する。
  3. 交換できる場合は、カートリッジの価格と販売が続いているかを見る。
  4. 使いたい部位の広さから、どのくらいのペースで回数を使うかを考える。

本体価格が安くても、照射回数が少なかったりカートリッジが高かったりすると、長く使ううちに費用がかさむことがあります。

本体の大きさと重さも、使い続けやすさに関わります。脚や腕など広い部位に使う場合は、片手で持ち続けても疲れにくいか、コード式なら電源の位置から届くかも確認しておきましょう。

使う前の準備と、異常を感じたとき

光美容器は、使う前の準備で肌への負担が変わります。機種によっては、使う前にムダ毛をシェーバーなどで剃っておくよう求めています。事前の処理の方法も、取扱説明書の指示に従いましょう。

  • 初めて使う部位は、目立たない場所で低いレベルから試す。
  • 照射した後は、取扱説明書に従って肌を冷やす。
  • 赤みや痛み、水ぶくれなどが出たら使用をやめ、皮膚科などの医療機関を受診する。
  • 製品や契約のトラブルは、消費者ホットライン「188」で最寄りの消費生活センターに相談できる。

買う前に確認したい保証とサポート

光美容器は価格の高い商品も多く、長く使う前提の家電です。本体の性能に加えて、買ったあとのサポートも比べておくと安心です。

  • 保証期間:メーカー保証の長さと、照射回数の上限との関係(保証期間内でもランプの消耗は対象外となることがある)。
  • 問い合わせ窓口:使い方や肌の異常について相談できる窓口が日本国内にあるか。
  • 取扱説明書:日本語の説明書が付いているか、公式サイトで読めるか。
  • 電源と安全表示:国内で使う電気用品として必要な表示があるか、充電式なら充電器の扱いが説明されているか。

通販で海外から直接届く商品は、説明書やサポートが日本語に対応していないことがあります。使用条件や禁止事項を自分で読めない商品は、肌に当てる機器としては選ばないほうが無難です。

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まとめ

家庭用の光美容器は、医療機関の脱毛とは目的も位置づけも異なる、自宅でのお手入れ用の機器です。照射レベルの段階、使える部位と肌の条件、カートリッジを含めた費用を比べ、使う前には取扱説明書の禁止事項を読み、肌に異常が出たら使用を中止する、という手順を守って使いましょう。